学生時代に両膝の靭帯を伸ばしてしまい、半月板の損傷などからも手術する予定だった。セカンドオピニオンどころか、3つの整形外科を受診してMRIで撮影し、3人の医師から「手術した方が良いだろう…」と言われて、大学病院へ。

「手術ですが、半年間詰まっているので、半年後に入院の相談に来てください。」とのこと。

半年経って、再度行くと、担当医が変わっていて「手術してもあまりよくならないだろうから、しなくていいよ。」と、言われ気が抜ける。スキー、球技、ダンスなど激しい運動は控えながら生活。

膝を守るためにも、脚の筋肉を落とすわけにはいかない。
パーソナルトレーニングでマシンで鍛えてみたり、エアロビクスなどもやってみたけれど、膝に負担がかかり過ぎて痛みを抱えてしまう。どう考えても、そのトレーニング方法は間違っていると感じる。結局、身体の痛みと、痛みを感じないような使い方は、本人にしか分からない。


30歳の時にホットヨガが流行り始め、トライしてみたら、わりと合っていたようで、約20年間スタジオの会員となって通った。スキーやダンス、マラソンなどは避けてきたが、富士登山もできたし、日帰り登山などに出かけても痛みは感じなくなった。

長年続けてきたというのに、コロナ禍でサウナのようなスタジオでマスクをしないといけなくなり、退会。
呼吸が重要なヨガでマスクはあり得ない。そんなことを強制するとは信じられない話だけれど、2020年~そんな時代。

(インストラクター並みに動けるようになれば、スタジオに通わなくても良いのでは…?)と、2021年10月、全米ヨガアライアンスRYT200取得✌

ホットな環境じゃなくても、自分で呼吸で血流を良くして体温を高め、筋膜を緩め、身体を伸ばして筋力も高めることは十分できることを知った。

家の中でも、公園でも、自宅の庭でも、ヨガはどこでもできる。マットさえあれば、というけれど、大地の環境が良ければ、マットが無くてもできる。朝、寝起きでも、夕方でも、夜でも、ヨガは1日、いつでもできる。

生活の中で、自分と繋がる時間がもてることの素晴らしさを知った。
ヨガをしていると、自分の中の自分(核のようなモノ)に出会えるような気がする。

どんな形でバランスを取ると、気持ち良く安定感が保てるのか、どこでバランスを取ったら良いのか…
本当に必要なモノは何で、余計なモノは何か…

自分の人生の中でも、どう動いたら良いのか、どうバランスを取ったら良いのか…色々、繋がっていく。

ヨガは、単なるエクササイズでも、アーサナを綺麗に取ることだけでもなく、ましてや、人と比べるようなモノではない。

自分のために、自分と繋がるために、そして、周りの何と繋がっているのか…
常に変化していく世界の中で、深い呼吸をすることでバランスを取り、変化しながら生存している自分を俯瞰する。

人生もヨガも身体を動かすことで、新しい何かと出会い、変化が感じられ、深まり、面白くなる。

 

自分の人生、誰かに決められるモノではないし、自分自身が枠にはめてしまうモノでもない。
この先、何が起きるか分からないし、思いも寄らぬことができるようになる可能性もある。

どこかからこの世に生まれてきて、最後はどこかへ帰っていくのであろう人生。

せっかくこの世に生まれてきたのだから、どのような状況においても、自分の中の光を大切に、自由に伸び伸びと幸せを感じながら過ごしていきたい。

伸びやかに、柔軟に、自分の軸を感じて…。